映画レビュー 「運び屋」

オススメ度 ★★★☆☆

クリント・イーストウッドさん監督・主演である。公開当時88歳。この年齢で監督・主演の映画を作れるのは、この人しかいないのではないか。その点だけであっぱれである。

どこまでが事実なのかまでは調べてないが、年齢を重ねても美味しい話には乗っちゃいけない。気をつけよう。

娘でアイリス役のアリソン・イーストウッドさんは、実の娘さんだ。

主役のアール・ストーンについては、家族との絡み、特に終盤の元妻との関係でしっかりとした展開があるが、脇のブラッドリー・クーパーさん、ローレンス・フィッシュバーンさんの豪華メンバーによる取り締まる側の展開が、少し物足りなさを感じた。あの麻薬組織は一網打尽にできたのだろうか。しかし、ここが濃すぎると、豪華メンバーだけに主役側が食われる可能性もあるので難しいところかもしれない。

名作「グラン・トリノ」の観後感を超えるのはやはり難しい。でも、今後も期待したい。

運び屋(映画) – Wikipedia

映画レビュー 「ライオン・キング」

オススメ度 ★★★☆☆

3DCGテクノロジーの進歩は、今後も恐ろしいほどの速度で発達していく事は、誰も疑わないだろう。ただ、2019年現在では、人間の、特に表情の動きに関しては、不気味の谷問題が存在する。人間の顔を、3DCGでリアルに表現すればするほど、人はそれを見て不気味だと感じるのである。

人は、人の顔を記憶のデータベースに問い合わせて誰なのかを特定したり、表情を読み解いたりするのに、脳の専用の部位を使うそうだ。不気味の谷問題は、脳のその専門的な働きに技術が追いついていないと言う事ではないか。

この、人間の脳の特殊な能力は、恐らくは動物の表情には適応していないと思われる。私は猫を飼っているので、猫が何を考えているのか表情でわかるぞと豪語したいところだが、人と同様のレベルで?と聞かれればYESとは答えられない。自分で飼っている猫の顔は、他の猫と完全に区別できると思っていても、似たような猫が多数写っている写真から、正確に区別できるかは疑問だ。人の写真なら、かなりの確率で可能だろう。

この作品のライオンは、かなり実写に寄せているので(イノシシと比較すれば)、例えばナラ(シンバの彼女?)とサラビ(シンバの母)は一瞬でどちらであるかを判断するのは難しい(私だけ?)。メスライオンが5頭以上固まっているシーンは、正直誰が誰なのかサッパリ分からなかった。

動物だと不気味の谷がない代わりに、こんな問題点が出てくるのだなと思った。

それと、格闘シーンについても、人のそれと比べると迫力を出すのは難しいと感じる。炎を使ったりと工夫が見られるが、人の格闘と同様の迫力を表現するまでには至っていない。

今のところ、これを解決するのはデフォルメに寄せるしかないのか。

おっと、この作品をけなしている訳ではない。十分に楽しめた。特にイボイノシシのプンバァ!!

ライオン・キング(2019年の映画)- Wikipedia