映画レビュー 「ライオン・キング」

オススメ度 ★★★☆☆

3DCGテクノロジーの進歩は、今後も恐ろしいほどの速度で発達していく事は、誰も疑わないだろう。ただ、2019年現在では、人間の、特に表情の動きに関しては、不気味の谷問題が存在する。人間の顔を、3DCGでリアルに表現すればするほど、人はそれを見て不気味だと感じるのである。

人は、人の顔を記憶のデータベースに問い合わせて誰なのかを特定したり、表情を読み解いたりするのに、脳の専用の部位を使うそうだ。不気味の谷問題は、脳のその専門的な働きに技術が追いついていないと言う事ではないか。

この、人間の脳の特殊な能力は、恐らくは動物の表情には適応していないと思われる。私は猫を飼っているので、猫が何を考えているのか表情でわかるぞと豪語したいところだが、人と同様のレベルで?と聞かれればYESとは答えられない。自分で飼っている猫の顔は、他の猫と完全に区別できると思っていても、似たような猫が多数写っている写真から、正確に区別できるかは疑問だ。人の写真なら、かなりの確率で可能だろう。

この作品のライオンは、かなり実写に寄せているので(イノシシと比較すれば)、例えばナラ(シンバの彼女?)とサラビ(シンバの母)は一瞬でどちらであるかを判断するのは難しい(私だけ?)。メスライオンが5頭以上固まっているシーンは、正直誰が誰なのかサッパリ分からなかった。

動物だと不気味の谷がない代わりに、こんな問題点が出てくるのだなと思った。

それと、格闘シーンについても、人のそれと比べると迫力を出すのは難しいと感じる。炎を使ったりと工夫が見られるが、人の格闘と同様の迫力を表現するまでには至っていない。

今のところ、これを解決するのはデフォルメに寄せるしかないのか。

おっと、この作品をけなしている訳ではない。十分に楽しめた。特にイボイノシシのプンバァ!!

ライオン・キング(2019年の映画)- Wikipedia

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